胃の内視鏡検査について
【検査の内容】
胃の中の泡を消すための水(100cc)をあらかじめ飲んで頂きます。
◇ 経鼻内視鏡の場合:両方の鼻に局所麻酔剤をスプレーして、鼻腔より内視鏡を挿入して、食道・胃・十二指腸の観察をします。経口に比べて、嘔吐反射や不快感が少ないです。
◇ 経口内視鏡の場合:うがいをした後、口腔・咽頭の麻酔を行い、マウスピースを咥えた後、口から内視鏡を挿入して観察をします。
【胃カメラの種類】
当診療所では基本的にHi-visionの細径・経鼻内視鏡(先端部径:約5.5mm)を導入しております。また必要に応じて、精細な拡大観察が可能な経口内視鏡(先端部径:約10mm)を使用致します。
【検査の効果・目的】
胃炎や潰瘍・腫瘍等の発見
【検査の予定時間】
内視鏡を挿入して検査が終了するまで5~6分です。ただし、病気が疑われた際には必要に応じて、色素の撒布・生検(細胞の検査)を追加しますので、時間がかかることがあります。
【予測されるリスク】
基本的には安全な検査ですが、出血・穿孔(腸に穴が開く)などの発生頻度は全国集計で0.012%(1万人に1人)、死亡例は0.0002%(50万人に1人)と報告されています。また、粘膜から組織採取を行った場合には、通常は短時間で止血されますが、数時間~数日後に再出血(後出血)する可能性があります。
【痛み止め(麻酔)】
内視鏡検査時に苦痛が強い場合は、鎮痛剤(痛み止め)および精神安定剤を使用することがあります。